当社のビジネスの中核であるDAM(デジタルアセットマネジメント)は様々な企業の事業活動における媒体・コンテンツの制作・管理・配信を支援するDXとして導入が進んでいます。企業の事業活動は広報活動、販促・マーケティング活動・採用活動など多岐に渡ってます。物が溢れている現代の市場では、各企業が競合するライバルとの差別化であったり企業戦略として、WEBサイトやECサイトそしてSNSなどのデジタル媒体や必要に応じてカタログやDMなどのアナログ媒体を活用し事業活動を行っています。DAMはこの様に多様化する媒体向けのコンテンツを制作する際に必要なデジタルセットの一元管理を行い、ワンソースで各種チャネルに配信する仕組みを提供し、生産性向上とブランディングの統一を実現するDXです。
DAMの歴史は古く1990年代の欧米で、Apple Macintoshを活用したDTP(デスクトップパブリッシング)分野におけるDAMの普及が始まりです。当社も創業まもなく、米国のDAM開発会社と協業し、1997年に日本国内でDTPを活用する広告・印刷・出版関連の企業向けに初期のDAMの提案活動をスタートしております。
これが当社におけるDAMとの出会いです。
その後の2000年代初頭のインターネットの普及、そして2008年のiPhoneやiPad等のモバイルデバイスの登場、さらに今日のWEBやECそしてSNSなどの媒体の多様化と動画やCG等のコンテンツの変化に伴いDAMに求められる機能やDAMを活用する市場と顧客層も変化します。当社では、DAMマーケットの変化に合わせて、海外のDAMベンダーと協業や自社開発を行いながら、都度マーケットのニーズに応えて来ました。
そして当社は2016年に、この様な変化に抜本的かつ柔軟に対応するために、自社製品「CIERTO」を開発しリリースしています。
その後2021年には、「CIERTO」はPIM(商品情報管理)を搭載する国内唯一のDAMソリューションになりました。PIMの搭載により商品情報の切り口から柔軟に販促活動の各種媒体に情報を配信する事が可能になりました。そしてAIの活用やAPIによる各種販促媒体との連携も強化されています。
当社の「CIERTO」を中核にしたビジネスはまだスタートしたばかり、今後もDAMとPIMを統合した「CIERTO」はこれまでの経験と知見を活かして市場のニーズを捉え変化を続けるでしょう。そして国内の多くの企業に採用していただきお役に立ちたいと考えています。
代表取締役社長 三村博明